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-4月15日:日曜日-
空を彩っていた桜も見頃を過ぎ、段々と緑の部分が目立ち始めていた。しかし、今日の我が家は大賑わいだった。
「では…コホン…。仕事とか学校で忙しいスケジュールの中、来たいただいてありがとうございましたwwそれでは、毎年恒例の花見を───と言っても葉桜に近づきつつありますがwwスタートさせたいと思いますww………皆の者ッ!声高らかに叫べッ、楽しめッ!カンパーイッww」
「「「カンパーーーイッッ」」」
今年はやらないのかと思っていたが…、どうやら間に合ったみたいだな。桜の全盛期と比べると見劣りはするが…
「ちょwwおまwwコーラで酔ってんじゃねぇww」
賢治が楽しそうなんだからいいか。
「タマちゃーんみーっけたぁ。えへへ」
楽しそうな賢治を縁側の上から眺めていると、ジュース片手に人の輪を抜け出し、ワシのところへ背の小さいたれ目のメスが来た。
「よいしょっと」
そのままワシの横へ腰を下ろしたのは、賢治お気に入りのメス───篠崎あかりだった。
このメスの名を賢治から初めて聞いたのは3年前くらいだ。あの頃はことあるごとにワシを抱きしめ、「あかりちゃんの巨乳ちゅちゅしたいよぉぉぉ」と叫んでいた。あの時は賢治が乳離れ出来てないと嘆いて、集会で仲間に何回も相談したもの───のわっ!
「あぁー、タマちゃんフワフワモフモフだよぉ~。かぁいいよぉ~」
グリグリ
「んなぁっー(急に抱き上げるな)」
膝の上へと乗せられ、抱き締められグリグリされる。………賢治は───というより人間のオスはこの感触が好きなのか?確かにフワフワだが……、ワシには分からん。
いい加減面倒になったので、メスに抵抗し逃げようとしたが、賢治がこちらをチラチラ盗み見をしているのが見えた。どうやらこちらに来たいが中々来られないみたいだ。…仕方ない。もうしばらく我慢してやるか。
「んなぁ…ゴロゴロ(き、きもちーよぉ)」
適当に撫でられて気持ちいいと演技をして、このメスを引きつけていると、程なくして賢治がやってきた。
「あかりちゃんwwどう?楽しんでるww?」
「あっ、賢治くん、楽しんでるよぉ~。タマちゃんも可愛いしぃ」
「タマ良かったなぁ~ww遊んでもらえてww」
賢治はさり気なく抱かれているワシの頭を撫でている───が、きっと下心ありありだろう。顔がやばい。特に鼻の下辺りがやばい。よし。
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