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人は生きる為に働く。衣食住の三拍子が揃っていれば、何ら不自由はない。趣味も嗜好品もたしなまない僕は、金だけは余っていた。
メトロノームが鳴らす音の様に、常に一定で淀みがない淡白な日々。飽き飽きとしている。
そんな日々に抗おうとするも、僕にできることはいつも通りの帰路を変更し、狭い路地を通ることだけだった。
が、そんな中、ある一つの店を見つけた。
話屋~Hanaya~
そう書かれた看板の下に、階段が地下に降りている。なんとなく入ってみたその店は、僕の行き着けの店となった。
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