消える
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「で、何が消えるんですか?」 僕が尋ねると、一変して意地悪そうな……訂正。底意地の悪い笑みを浮かべる博士は嬉々として口を開く。 「あるトンネルだそうだ。二人以上で、徒歩で往復すると、消える」 「はぁ……連れが、ってことですか?」 「的は獲ている」 回りくどい。いつも思うが、僕はこの話し方を嫌いではない。博士はもう一度珈琲を口に運ぶ。数秒の間を置き、答えが提示された。 「存在が、だ」
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