入隊

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次の日、梓と草太を含めた総勢十人の長州藩美形団は新撰組の入隊試験場となるある寺に集まった。 「今日は、土方…は現れるんでしょうか?」 「いや、副長じきじきとはいかんだろうな。」 草太は、梓を見つめて苦笑いをしながら答えた。 「でも、たくさん集まってますね…。」 寺の庭には溢れんばかりの有象無象な格好をした男達が集まっていた。 「池田屋の一件で人気はうなぎ登りなのだろう。しかも、武士ではなく農民や商人まで腕に自信がある者は構わず入隊させるからな。」
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