いわゆる日常

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ー放課後ー 「何だ上田、いきなり呼び出しやがって、まだゲームの続きだったんだがよ」 お前ホントに教師かよ 「坂田さんの件についてですが、何があったのか軽くで良いんで教えてくれませんか?」 もはやガンガン行こうぜ状態の俺 「う~んまぁ、あんまり大きい声じゃ言えないが、アイツの両親な、人を殺しちまったのよ、2年前位だったかな?あっ違えわ、2週間前だわ」 どんだけだよ、かなり単位ちげえぞおい さっき確か26歳とか言ってたけどもう脳年齢50並じゃねぇかよ 「本人にはその事について聞いたんですか?」 「あぁ、本人は殺した相手についてよく知っていた、裏方じゃ結構な事やってたみたいだぜ?ソイツ」 「じゃあ何で、その殺された人の悪事は警察に暴かれたはず」 「ひた隠しだよ、秘密扱いだ、ソイツぁ税金ひっぺがして自分の物にして偉そうな態度も取ってたって話だ、暴力もあったらしいからなぁ、つまり俺はそれが坂田の両親を掻き立てたって事なんじゃねえか………って踏んでる、人間って奴ぁ一見大した事ない様な事にでもタガが外れちまうもんだからねぇ」 あれ?なんだか先生に見えてきたぞぉぉぉぉぉ? 「だから別に俺ぁ軽蔑なんてしない、お前はどうだ?今の話聞いて坂田が嫌いになったか?」 「んな訳ないでしょう、俺は逆に事情も知らず坂田を毛嫌いしてる奴等の方が嫌いですよ」 「俺も同感だ、おっと、もう俺は行くぞ、F○やらなきゃいかん」 「はい、色々ありがとうございます」 そうだ、誰も友達がいないなら俺がなってやりゃいい、幸い成田さんも居るしな
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