~第一話~序章

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周り一帯、木に囲まれた平和でのどかでひっそりとした村に火の手が。 「襲え!襲え!」 「盗める物は全て盗め、女と金いがいは倒してもかまわねえ」 逃げ惑う村人、それを追いかけおもちゃのように村人の命を弄ぶ盗賊達。 「ビバ様、今日も大量です」 村を襲い、強奪のかぎりを尽くし、草木一本残させない勢いで村を襲わしたビバ。 「まだ足りんな…」 「そうですか…なら…」 「燃やせ…隠れている者共を引きずり出し、身ぐるみを剥ぐのだ、そのあとでじっくり薪にしてやる」 盗賊達は村全体を囲むように並び、片手に松明を持ち、村に近づいてくる、村に盗賊達のあざ笑う声が響き渡る。 「お母さん…お母さん…」 すでに息絶えた母を抱きしめ、一つ家の中に身を潜めているが。 「来ないで…近づかないで…」 「ヒッヒッヒッ…どんな奴が出てくるか楽しみだ」 「ゆっくりと焼けよ、じゃないと金目のものと一緒に灰になっちまう」 残った家一つ一つに松明を当て、家は叫び声をあげるかのようにバチバチと音を立てて燃え出した。 「全てを焼け、俺の手に入らぬものは全て燃えてしまえ!」
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