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「…いやぁ…いきなり今日行きたいって言われても…」 ハッキリ断ればいいのだけれど、優奈は真奈美の気分を損ねたくはなかったので、言葉がしどろもどろになってしまい、上手く真奈美に、自分の気持ちを伝えられない。 「やっぱダメ…?」 真奈美は急に、ガッカリした表情になった。 優奈は慌てた。 「…あ、いや、ウチは真奈美ちゃんが遊びに来てくれるのは、楽しいし嬉しいんだけど、これからずっとうちのママに車で、送り迎えしてもらうことになったから、ママが何て言うか分からないし…」 上手い断り方にちっともなってないと、優奈は自分で思い、自分で自分のことが腹立った。 「優奈ちゃんのママには、今日優奈ちゃんを迎えに来た時に、ウチが自分で話すから、優奈ちゃんは心配しないでいいよ」 (あぁあ…) 優奈は内心、大きく溜め息をついて、肩を落とした。 真奈美の積極性が、時に邪魔で仕方ない時が、多々あった。 優奈は自分の家以外では、消極的になってしまうので、真奈美が何かしたいと言う時には、いつもこんなパターンになってしまうのだ。 だから優奈は日頃、真奈美の発言にビクビクしていた。 それでも二人は、とても仲良しだった…。
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