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「分かったよぉ…でもウチの新しい家は、めっちゃ遠いから、真奈美ちゃんのママには、ちゃんと今日家に遊びに行くこと言ってあるの?」 優奈は確認した。 優奈の質問に、真奈美は回答に一瞬、間があった様な気がしたが、 「もちろん…!」 そう一言だけ答えた。 「あら!真奈美ちゃんどうしたの?」 娘を迎えに来た恵里佳は、優奈の隣に、真奈美が笑顔で立っているのを見てビックリした。 「おばさんこんにちは」 と真奈美は行儀よく、恵里佳に挨拶した。 「今日、私も一緒に新しい家に行ってもいいですか?」 真奈美の唐突な発言に、恵里佳も優奈と同様、許可することに躊躇した。 「え…あ…でも、うちまだ片付いてないのよ」 恵里佳は何とか、この娘の友達を、傷付けることなく諦めさせようとした。 ─だがそれは、ただの無駄であった。 「大丈夫です。引っ越しの翌日ですから、片付いてないのは当然です。ただ私、引っ越ししたことがないので、凄く憧れるというか、興味があるんです!だから、一度でいいので、引っ越しした家の雰囲気を体験してみたいんです!」 真奈美の説明を聞くと、まぁ気持ちは分からないでもないと思った。
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