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出会いは中学3年の冬。
中学時代の大樹は野球部で、最後の夏、結果を残せずに中学野球を終えた。
野球部と同時に冬季は学校の駅伝部として長距離の練習をしていた。
3年の冬、いや他の人よりも先に自主的に参加した。
その甲斐あって、学校代表として11月の県の駅伝大会に出場、区間4位と好記録を出した。
その後も、駅伝部として12月中旬の最後の駅伝まで参加し、区間賞と優勝という有終の美を飾ることができた。
翌日、地元新聞に写真付きで掲載。
そのとき、同じ紙面に同じく写真付きで女子の優勝チームのアンカーが掲載されていた。
彼女の名は真里。
これが大樹と真里の間接的な出会いだった。
中学3年の冬だった。
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