君可愛いよ。

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「これはさすがにヤバいでしょ。俺の人権に関わるわ、だいたいこの、服装はまとまりがないし、単にキモいよ。無理、、、」 俺は光一が紙袋から出 した衣装を見て絶句と文句の嵐。 まず10年前、俺と光一が中学校生の時にクロムハーツに憧れて買ったドクロのついた ニット帽。懐かしいが、今はサイズも小さいし、取ってあったことが奇跡だ。 それから、光一の親父が趣味で公民館を貸しきって時々 行う手品のショーの衣装。 マジックは素人臭く地味だか毎回衣装はド派手だ。 オレンジと緑のサテン生地。眩しいぜ。しかも、光一いわく、帽子とセットになるように背中にドクロのシールを貼ってくれたらしい。 あとは、森永の銀のエンゼルを五枚集めて応募してもらったスペシャル缶の中に紛れ込んでいた キョロちゃんの靴下。あんなに必死でチョコボール買っていたのに、バツゲームに使われる靴下。可哀想だな。 それに、おれが三日前にずぶ濡れになって雨に襲われた日に履いてまだ生乾きのスニーカー。 この家に脱いだまま、俺は新しいスニーカーを光一に借りて帰宅したんだった。 俺はその数あるダサいアイテムを着るように光一に指示された。
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