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「兄様…彼処に見えますのは、勇者召喚ではないでしょうか?」
銀髪紫瞳の少女は前方に見える二人組の足元を指差して言う。
「うん。あれは間違うことなく、勇者召喚だと思うよ?…巻き込まれもあるみたいだね」
銀髪緋瞳の少年も言う。
二人が何を見ているかというと、前方に見える二人組。
更に言うと、二人組の足元に光る魔方陣。
そして二人は二人組の同い年位の少年達に近寄った。
巻き込まれ君と目が合う。
銀髪の二人は無表情に見つめ、繋いでない方の手を振る。
そして勇者召喚と巻き込まれが消える瞬間、魔方陣が銀髪の二人の方まで広がった。
「兄様、どうやら私達も行くようです」
「そのようです。しかし先程食料その他諸々を買っといて良かったです」
その台詞を残し、二人も消えた。
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