夢の世界

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銀の鏡に映った物語。 その中に少女はいませんでした。 はるか昔の、遠い異国での物語。 それは… 隣国との争いで落ち延び、 とても高い崖の上に建てられた神殿の中で、 両親の愛に育まれた姫がいました。 王も王妃も、 たった1人の姫が可愛くて、 とても大切に育てていました。 森に入っては木の実を摘み、 花畑の中で眠ってみたり、 とても自由奔放に遊んでいました。 小鳥や動物と会話が出来 (これは姫だけの才能でした)、 小鳥に歌を教えてもらったり、 兎や、りすに、木の実や植物の事 (食べられるものや毒のあるもの) を教えてもらったりして、 とても楽しく暮らしていました。 そこでは、姫は 『リリィ』と、名付けられていて、 本当の名前は伏せられていました。
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