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楓が病室に来るようになって1ヶ月。 「凄いですね、だいぶ良くなってきましたよ」 いつもやる気のない担当医が、感嘆の声を出した。 身体のホルモンやら何たら細胞の働きが良いらしい。 まぁ最近、身体の具合が良いとは思っていたが。 「この調子で頑張りましょう」 いつもなら頑張りたくないと思うが、今回ばかりは頑張りたいと思った。 母に身体の事を話すと、 「そう」 と酷く安心した声で言った。 またお菓子を持って来た楓も、 「やだ、本当に?凄いじゃないですかっ」 子供のようにはしゃいだ。 何だかそれが恋しくて、彼女を抱きしめていた。 「へ、風汰さん?」 .
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