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「いやぁ、その歳でもう魔脈を破壊出来る段階に達しているとは。では、重ねて君に問いかけます。
もっと…もっと無属性を使いこなしてみたいと思いませんか?」
何だ?急にセールスっぽくなったぞ。
「使い…こなしたいです!もっと、もっとオレは強くなりたい!」
だが、オレは迷わず答えた。レベルアップしたい。ここで力をつける事が出来れば氷室や大吾達に追付ける。みんなの役に立てるんだ。
「よろしい!ならば君は今日から私の弟子だ!
そうと決まれば、これを君に渡しておきましょう。大丈夫、既に確認は取ってあるので心おきなくいらしてくれて構いませんよ」
その日、オレに師匠が出来た。
それと同時に一枚の封筒が渡される。
オレ宛の一枚の封筒には跡部さんの胸元に付いているマークと同じ紋章が刻まれている。
そこには…
『マジェスト魔法学園 転入手続き書』
と記されていた。
「オレが……マジェストへ?」
「ええ、私の弟子となるので当然と言えば当然ですね。ああご心配なく、編入は2年の春からですので学年末テストは晴海の方で受けていただきますよ」
何でテストの話をするんだよ!やっぱこの人分からない。今度は嫌味な笑みを浮かべてニヤニヤとしている。実に愉快そうである。
そうか、そういう事になるのか。
「では、お話はここまでで。そろそろ戻らないと一度もダンスが踊れないまま終わってしまいますよ」
と言って跡部さんはユラユラと会場に戻って行った。え?もしかして酔っ払ってる?
その後、オレは念願のダンスを踊る事となった。
どうしてか酔っ払った大吾と。
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