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電話を取り出すと、相手はどうやらガーディアンナイツのメンバー。
俺は通話ボタンを押して耳に押し当てる。
「フランクでs『フランクか!?いまそっちに侵入者が向かっている!メンバーの一人が簡単に潰されたらしい!相当の使い手だ、気を付けろ!』なに!」
ガーディアンナイツのメンバーを簡単に潰す?
悪いがこの組織は全員が全員魔法のエリートだ。ギルドランクSの人間が2人掛かりで攻めてきても一人で十分対処できる。
かくいう俺もそれなりに強いと自負しているし、死ぬほど努力もしてきた。
よくわからない侵入者ごときにやられはしない。
「どうしたの?」
さっきの抜けた様子とは違い、緊張の面持ちで問い掛けるルッシータに俺は属性強化を掛けながら答える。
「侵入者だ。どんな相手でも俺は全力で掛かるがな。二重属性強化【騎士】」
俺の属性は自然属性と光属性。自然属性は希少な鉱石系。
その為、俺はオリジナルで生み出した二重属性強化魔法で体をダイアモンドの鎧に光を纏った者を体に装備した。
「【武器召喚】ナイトソード」
過度な装飾が施された豪勢なロングソード。俺がまるで騎士になることを想定していたかのように、学生時代に作った武器だ。
昔、小規模な魔法戦争があったとき、俺がこの力で敵陣を7割壊滅させた事から【麗騎士】という二つ名を頂戴した。
俺はこの力には誇りを持っている。
「来るならいつでも来い」
「ふーん、あっそ」
「「!?」」
聞き慣れない声に俺とルッシータが振り替えると、そこには年端もいかぬ少女が立っていた。
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