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ーーーー香川 隼斗
自由時間のほぼ全部をリリスに振り回される事に費やしたオレは、集合場所を経て、控え室に入った。
「だから!マカロンから転移して爆破して師匠が転移したんだって!」
「だから何が言いたいんだよ!?」
集合場所にいってから大吾がずっとこんな感じで狂っている。マカロンってなんだよ。
精々、早川先生に会ったこと位しか理解できない。
「なんつーか、あれだよあれ!……あぁーもぉギタァアアアアアアアアアアア!」
「煩いわね!炭にするわよ!」
リリスが手に青い炎を灯して大吾の顔に近付ける。
「あつっ!タンマ、タンマ!静かにするから!」
「ふん」
リリスは手から炎を消し、いつもの様に腕を組んでそっぽを向いた。
その間に、使用許可が下りている、氷室と買いにいったバカ高かった黒いロングコートを着た。
魔力の自然回復効果がある魔鉱石練り込んだ素材で作ったロングコートだ。当然魔力回復効果がある。
因みにリリスもオレと同じ種類の白いコートを着ているいて、氷室は寒さに耐性があるとかで、青いパーカーを着ている。ルイスなんか赤いマントと赤いズボンまで着ていてビックリしたものだ。シリウスは相変わらずの黒づくめだ。
だいたい寒さも本格的になり始めたため、こんなところで半袖シャツを着るのはバカと言うものだ。
「しゃみぃぜぇ……。まさか最高気温が3℃とか思わねえだろ普通。あ~カオスカオス」
大吾だけ例外だな。薄ピンクのポロシャツにジーンズときた。
もうバカだろ。本当に。
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