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そんなことを思っていると一向に認めない俺らに怒りが抑えきれなくなったのか手を挙げようとしやがった。
「っ…」
隣で佐々木さんが息をのむのがわかる。痛いのは嫌なんだけどな。
「小林先生、何をなさっているのです?」
突然、凛とした女性の声が聞こえた。
「まさか、生徒に手を挙げようとしていたわけではありませんね?
もしそうならそれ相応の対応はさせていただきますが。」
俺には状況が読み込めそうもない。
どう見たって俺たちと同じように制服姿でいる女性が教師を強い口調で攻め立てているんだから。
「い、いや。そんなはずなかろう。校則違反を注意しただけに過ぎない。」
しかも教師は押され気味ときた。
「なら、もう終わったのでしょう?私は彼らに用がありますので、これで失礼します。」
…え?
「あ、あぁ。もう今後校則は破らないようにな。失礼する。」
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