【桜が散る刻】

5/10
前へ
/12ページ
次へ
   この仕事柄、愛されるはずのない僕を、貴方は愛してくれた。 『愛したかった』んじゃない。 『愛されたかった』んだ。  初めて知った感情を、仮面の下に隠して。  出来れば、このままずっと出逢わなければいい。 ――そう、思っていた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加