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田中は少し考えた。
この男が言 っている事は本当かという事、そしてそんな事が可能ならばどのような人生にするかという事を。
「まだ信じられないんですけど」
「皆さんそのようにおっしゃいます。わかりました、でしたら明日一日だけ契約というのはどうでしょうか」
「なるほど、お願いします」
「明日起こって欲しい事を言って下さい」
「えぇと....じゃあ、明日大学の講義が全部中止にできますか?」
「わかりました」
そう言うと男は去っていった。
次の日、田中は起きると大学へ向かった。
昨日の男の話が本当か確かめたかったからだ。
正直田中は講義が無くなればいいなという軽い気持ちで言ったのだが大学へ到着すると田中の友人が話しかけてきた。
「今日の講義全部中止らしいぞ」
「えっ?」
「なんでもほとんどの教授が病気になったらしい」
「こんなバカな.....」
そのときあの男の言葉が脳裏をよぎった。
『必ずその通りになります』
急いで家に帰った田中は昨日の名刺を取り出し、急いで電話をかけるとすぐにあの男がでた。
「はい、人生設計のご希望ですね、今すぐ伺います」
20分もしないうちに男が来ると、田中は希望を言い始めた。
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