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――相和町。
太陽系第三惑星地球日本国のどこかに存在するといわれる噂半分の町。
地図もなければカーナビにも記載されていない。
しまいには『どこにあるか探しに行った友達がotakuになって戻ってきた』という微妙な尾ひれまでつく都市伝説扱いとなってしまった。
人口、面積共に不明。日本国憲法も効果圏外。町長は世界的大企業『露川こんぐろまりっと』の社長、露川乂囗（ろせんがい、男45）氏。
以前相和町にある露川こんぐろまりっと本社である、『露川こんぐろまりっとビルヂング』を訪問しようとアポイントメントを取ったところ、露川乂囗氏本人からこのような返答を頂いた。
「…うん、まぁ来れるように最大限の努力をしなさい。それでも来れないだろうけど。わははは。……ん？なにしてんだ埜智(やち)？え？なにそれ釘バット!?え、あ…ちょ…ぎゃあ!!!」
我々は危険を承知で来週、相和町に行ってみることとなった。
恐らく足を踏み入れた途端射殺されてもなんら不思議では無いであろう。
しかし。都市伝説ハンターとして血が騒ぐのもまた事実。上等ではないか。確かめてやろう。『幻奏の街』とやらを！
新しい情報が出ればまた記載したいと思う。
では次号。
―――雑誌『都市伝説ハンター』最終号より抜粋。発行日、昨年六月七日。
その後、『都市伝説ハンター』関係者、全員行方不明。警察も捜査を一週間で断念。
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