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俺の宣言に、目に涙を一杯にしてる沙耶ちゃん。
「良かったね…
本当に良かった……」
「返事をもらった後に、そう言って貰えたらいいんだけどな。」
「絶対に大丈夫!
だって、まどかさん昨日来てたんだよ?会社に!」
「えっ?」
まどかが…
ここに?
「藤井さんと電話で話した後にね、ホールの前にいるまどかさんを見掛けたから降りていったの。」
イヤな予感がする…
「まどかさん、帰ってくるのは明日なのに待ちきれなかったんでしょー?
って聞いたら、そうって答えてくれてね?
んもう、すっごく可愛くて!」
「ちょっと待って。」
「ん?」
「藤井…お前、もしかして…!」
課長は俺の様子に何かを察知してくれた。
「何?
私、何か悪かった!?」
「沙耶ちゃん。
まどかに、俺が今日帰って来るって……言った?」
「…言ったよ?
でも、まどかちゃん知ってたよ?
“明日の夕飯は?”って聞いたら……まだ考えてるって。」
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