とめられない気持ち

32/33
5256人が本棚に入れています
本棚に追加
/380ページ
「はい、もしもし? 陽奈ちゃん、どうしたの?」 いつもの千里の声… こんな時にでも、普通にできる千里って何者!? 「ど、どうしたも、こうしたも無いでしょ!? 袋の中身、今見てっ!」 「あはは、ビックリした?」 「当たり前でしょ!? 先に言っててくれたら、私だって…!」 「逆に、何も知らない方が安全だと思ったんだ。」 「えっ?」 「中身を言っちゃうと、めっちゃ警戒して家まで辿り着かないんじゃないかと思って。 あはは。」 「千里…」 「俺なりに、陽奈ちゃんを心配して隠してたの。 だから、怒らないでよ。ね?」 「う……」 そして、可愛い年下力を存分に発揮する千里が 愛しい… 「必ず返すから…毎月、少しずつになるかもしれないけど。 絶対に返すから…ありがとう。」 .
/380ページ

最初のコメントを投稿しよう!