涙に濡れた想い

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「よし…6時過ぎた。」 私は一度、自宅に帰っていた。 陽奈と買った服に着替えて、髪のセットもした。 美容院には行かずに、自分で髪を巻いてみたけど 出来上がりはなかなかだと思う! 陽奈も千里くんと良い感じだし 「私も頑張らなくちゃね!!」 鏡に向かって自分にそう笑いかけた。 いつも通り、電車で駅に向かって目印である時計台の下に来た。 「まだ15分前か…。」 まだまだ時間はあると思って手鏡で最終チェック。 「あれ、何かまつげが下がってるかも!? さっきまではもっとクルンってなってたのにぃー…」 『ふーん、でも今くらいが自然で可愛いんじゃない?』 「えぇー!?どうかな~!? ―……って、えぇぇぇ!!!!!!?」 「こんばんわ。浅倉さん。」 「ふ、藤井さん!?」 .
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