5263人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうだ、藤井。
これからの打ち合わせをしたい。ちょっと時間を良いか?」
「打ち合わせ…?
はい、わかりました。」
早くまどかに会いに行きたいが、課長にこう言われたら仕方ない。
そして、課長に連れてこられた会議室に入ると…
「おかえりなさい、藤井さん!!」
沙耶ちゃんが待っていてくれた。
「驚いた、ありがとう。沙耶ちゃん。」
「藤井、本当によくやってくれたな。」
「いえ、チャンスを活かしたかっただけです。」
「約束通り、昇進の話がある。
新規に立ち上げる海外営業部の“部長”もしくは、ニューヨーク支社への栄転だ。」
「え……?」
約束されていたポストより、遥かにデカい昇進だ。
「ニューヨーク!?
藤井さん、スゴい!」
沙耶ちゃんも驚きながらも喜んでくれる。
「ありがとうございます。
俺は、日本に残りたいと思います。」
「えっ…?
ニューヨークは…?」
「まどかに、不安なく俺と家族になって欲しいと願っているからです。」
「藤井…!!」
「藤井さん、それって…!」
「今から、彼女にプロポーズして来ようと思います。」
.
最初のコメントを投稿しよう!