永遠への指きり

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「そうだ、藤井。 これからの打ち合わせをしたい。ちょっと時間を良いか?」 「打ち合わせ…? はい、わかりました。」 早くまどかに会いに行きたいが、課長にこう言われたら仕方ない。 そして、課長に連れてこられた会議室に入ると… 「おかえりなさい、藤井さん!!」 沙耶ちゃんが待っていてくれた。 「驚いた、ありがとう。沙耶ちゃん。」 「藤井、本当によくやってくれたな。」 「いえ、チャンスを活かしたかっただけです。」 「約束通り、昇進の話がある。 新規に立ち上げる海外営業部の“部長”もしくは、ニューヨーク支社への栄転だ。」 「え……?」 約束されていたポストより、遥かにデカい昇進だ。 「ニューヨーク!? 藤井さん、スゴい!」 沙耶ちゃんも驚きながらも喜んでくれる。 「ありがとうございます。 俺は、日本に残りたいと思います。」 「えっ…? ニューヨークは…?」 「まどかに、不安なく俺と家族になって欲しいと願っているからです。」 「藤井…!!」 「藤井さん、それって…!」 「今から、彼女にプロポーズして来ようと思います。」 .
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