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「なるほどね……そっか…」
私はてっきり、陽奈は“ふんがー!!”と、興奮してくれるものだと思っていたけど…
予想を大きく裏切る呟きに驚く。
「陽奈が、そんな落ち着いてるとは思わなかった。」
正直に感想を述べると、陽奈はニッコリ笑ってくれた。
「ふふ、怒って欲しかった？」
「ううん、そういう意味じゃないけど。」
「思ったの。
王子の今までの行動で、結局、まどかを裏切る行動って何もなかったじゃない？」
「えっ…？」
「王子って、以外に不器用なだけかもよ？」
「不器用……？」
「そう。
きっと、大丈夫。王子は、まどかを裏切ったりしないと思うけど？」
「陽奈…」
「ま、これが自分に置き換わると、こんなに冷静には思えないんだろうけどね。」
陽奈は、本当に温かい目で私を見つめた。
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