5263人が本棚に入れています
本棚に追加
同じ電車に乗る彼を、目で追っていたの…
いつも片手に本を持ってるアナタ。
背中から太陽の光を浴びて、キラキラしてる…
少し茶色の髪。
キレイな顔立ち。
艶っぽい瞳に長い指先…
電車の吊革を掴む腕のたくましさが何とも言えない…
彼の全てが私の理想。
たまに電車に居ないとすごく心配になったりもして…
いつの間にか…
自分でも驚くくらい
名前も知らないあなたを、こんなに好きになってしまっていた。
今日こそは挨拶くらいしてみようかな。
いや…
3キロ痩せてからにしよう!
ううん…
少しでも可愛く見られる様に、髪型を変えてからにしよう!
そんな風に、自分に言い訳しながら、はや半年。
結局、何も出来ないまま…
あっという間に時間だけが過ぎてしまっていた。
私は勇気を振り絞れずにいた。
自分に、自信がないのかな…
.
最初のコメントを投稿しよう!