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男性陣と別れた帰り道
素にもどった陽奈は鼻歌まじりで話しかけてきた。
「まどかもさ、“うふっ”とか“きゃはっ”とか言ってればモテるのに!」
「あーー、無理無理。絶対に無理!
私のキャラじゃないし。」
「じゃあさ、電車王子が陽奈みたいな女の子が好きだったら…まどかはどうするの?」
「えっ………」
さっき、心に浮かんで掻き消した疑問をアッサリと言葉にする。
「ねぇ、どうすんの?」
“どうする?”って…
それは、私が私に一番聞きたいセリフ。
「……それは。」
「…それは?」
「…それは、その時に考える。」
「何それー!!絶対ダメ―!!
答えになってないもん!」
「んもう、とにかく!
私は陽奈みたいなキャラは合わないの。」
そう言って夜の街を歩きだす私の後ろをブツブツ文句言いながら付いてくる。
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