愛するもののために

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「昴。」 やべっ!この声は……  バンとドアが開くのと同時に雑誌が俺めがけてとんでくる。 「イッテーもう普通に起こせこのサド女。」   雑誌なげつけて起こす女性、アゲハ、俺の師匠のトウマさんが紹介してくれた音楽事務所の女社長、こいつはじめてあった時は赤のワンピースがよく似合う美人だと思っていたが本性あらわしたらとんでもない暴力女だ。 たまに奥多摩の俺の家に勝手にあがりこんでいる。 「まったく。」  アゲハがなげた雑誌を拾い上げてふとひとりの女の子に目がとまる。 街中スカウトで撮った写真で白いワンピースにカチューシャがよく似合うかわいい子だ。  俺のまわりはアゲハみたいなのか派手なのが多いから新鮮だったのだろうか。 それからみょうにその子がきになりだした。
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