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プロローグ

2030年、ある島のある研究所。

その中の一室で白髪まじりの男がパソコンのキーボードを一心不乱に打ち続けていた。

男の名前は小西建一(コニシ ケンイチ)。この研究所の研究員である。

そして、ふいにキーボードを打つのを止めると、怪しげに笑い始めた。

「ハハッ、ついにやったぞ。完成だああああああ！」

小西が笑っていると、突然爆発音が聞こえ、研究所内の警報機が作動し始める。

「警備室、おい警備室応答しろ!」

小西は慌てて電話をかけるが誰も電話にでる様子がない。

「何が起こっているんだ？」

小西はそう呟いて、パソコンのデータをUSBに急いでコピーし、それを持って部屋から飛び出した。