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「へ?なんで?」
「お前は本当に何も解っていなかったのか……」
やれやれというような雄二の顔。なんでこのメンツでAクラスに挑むのかって顔をしている。
「なんでさ。去年と違ってAクラスに最初から挑んでも勝てる戦略がたくさんいるんだよ!だったら早く挑むのが普通じゃないか」
「じゃあ明久、お前の周りにいるメンバーの点数は解るか?」
「点数?」
そこで僕はとても重大な事に気がついた。
「気づいたようだな」
そう。いくら僕の周りにいるメンバーがAクラス級といってもテストを白紙で出したり名前を書いてなかったり……とにかく皆の点数が0点に近い状態なのだ。こんな状態でAクラスと戦っても勝てるはずがないのだ。
「だったらこのHRの時間が終わったら直ぐに試験を受けてもらえる?その後にAクラスに宣戦布告するから」
皆には悪いことをしてしまうがしょうがない。特に体の弱い姫路さんにとっても。雄二はどうでもいいが。
「まて、明久。回復試験はやらない。このままDクラスに宣戦布告だ」
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