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「で、ここが新しい教室か……」
僕は今、3ーFの教室の前に立っている。相変わらずボロい教室だ。とても人が勉強する環境とは思えない。
去年は試召戦争でAクラスに勝ったから3学期はAクラスの設備で学校生活をおくることができた。
だが、
「姫路さんも雄二も多分Aクラスだからなぁ……」
去年、僕たちFクラスがAクラスに勝てたのは自分達が頑張ったのが一番の理由だろう。
しかし、学年次席の実力を持つ姫路さん、クラス代表として作戦を考えかつて神童と呼ばれていた頭脳を最大限発揮した雄二。
この二人が居なかったらFクラスは確実にAクラスには勝てなかっただろう。
その二人はおそらくAクラス。
目の前の扉を開けても二人は居ない。
「何だか、暇になりそうだよなぁ…」
そう呟き、扉を開け
「遅いぞ、バカ久。何処で油売ってた?」
「へ…?ゆ、雄二なの?」
そこに居たのはかつての悪友、元2ーF代表の坂本雄二だった。
「俺だけじゃないぞ。周りを見渡してみろ」
雄二に言われ辺りを見渡してみるとそこには姫路さんがいた。
いや、姫路さんだけじゃなかった。
美波に秀吉。ムッツリーニに霧島さん。工藤さん木下さん久保君。
もと2ーAのメンバー、しかも学年TOP10には入る事のできる人達がそこにはいた。
「え、えぇぇぇぇ?」
辺りに僕の叫び声がこだました。
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