第一問

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「その……私はテストに名前を書くのを忘れてしまって……」 申し訳なさそうにこっちに話しかけて来たのは姫路さん。姫路さんには気の毒だけどまた同じクラスになれて少し嬉しい。 「……明久も鈍感じゃのう。姫路に島田も大変じゃろうて……」 「ぼ、僕もテストに名前を書き忘れてね。ま、まぁこれから一年間よろしく頼むよ、吉井君」 「久保……ついにここまで吹っ切れたか」 「明久……」 何故だろう。皆の僕を見る目が妙に生暖かい。そして久保君がこっちをみると妙に寒気がする。 「そういう明久はどうしてFクラスなんだ?お前の今の実力ならDクラス入りは硬かったはずだろう?」 「あぁ。その事なんだけどね…」 そう言って僕は雄二にクラスが書かれた紙を見せた。
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