最後の一年間

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 待ち合わせの公園に到着。休みの日だけあってけっこう人が来ていた。この公園はけっこう広くて体育館やプール、グランドもある。よく野球をしているんだっけ?約束していた顔がいっぱい並んでいる像の前に到着。 「相変わらずこれツッコミそうになる」私がそういうと花穂は私の目を隠して言う。 「駄目だ!つっこんだら負けだ」ぎゃあぎゃあ言っていると真後ろから二人の声がした。 「仲がいいよね」 「おはよう」 「おはよう」四人で仲良く歩いていくことに。  花粉症にはきつい春だけど、私はけっこう好きだった。芝生の広がるところにやってきた。 「ここでしようか」 「そうだね」私たちは近くにかばんを置いた。そして、ラケットと羽を取り出した。ちょうど持ってきたのは4つあるからみんなでできるな。さっそく始まった。  みんな運動神経がいいみたいでけっこうラリーが続いていた。楽しくわいわいしながら一時間が過ぎ、少し休憩することに。 「次は、試合しない?」 「いいよ。負けたらどうする?」春ちゃんがきっぱりとこういった。 「恥ずかしい過去を話すとか」すると花穂はにやりと笑った。 「おっけ。じゃ、最下位の子がそういうことで」何かたくらんでいる。怖い、がくがく。
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