不思議な出会い
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傷の手当てをしながら、 「名前は?高校生なの? もしかして、ご近所さんかな!?」 つい、質問攻めにしてしまう。 彼は考えを巡らせ、目を泳がせると、顔に困惑の色が広がって行った。 小さな声で、呟く様に、 「わかりません。僕が、誰なのか……全く……」 彼は呆然として、戸惑いを隠す様に、俯いてしまった。 私は何も言えず、ただ彼をじっと見詰めるしか出来なかった。
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