第一章

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―――― ――― 「なあ、腹減った!さっきのコンビニ寄ろうぜ」 「あ、俺朝の立ち読みの続き!」 雅樹の提案に先に乗ったのは純也だった。 悠太は首を傾げる。 「は?いつの間に立ち読みなんかしてた?」 「悠太が来るのが遅いからだろ」 思いがけず朝の遅刻を掘り返される。 「・・・俺のおかげで立ち読み出来たと言え!」 なんだその理屈は、と2人は笑った。 既に夕方6時。 ふと朝の店員のことを思い出したが、さすがにもういないだろう。 ―――キレイな人だったな。 そんな思いに耽っていると、雅樹が何か思い出したかのように急に笑いだした。 「なんだマッキ、気持ちわりーな!」 「いやお前、だってよ?朝、レジで小銭ばらまいたろ!マジウケる!」 なんと、笑われているのは自分のことだ。 同時に、指摘されて朝の失態を思い出してしまった。
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