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―――可愛い、か。
彼女はそっちかな、と考えてみるが、どう見ても年上で自分より大人な彼女に対して、その言葉はやはりそぐわない気がする。
【キレイなお姉さん】
うん、そうだ。
そう言う表現がぴったりだ。
と、悠太は内心満悦して頷いた。
コンビニが見えてきても、どうせもういないだろうという考えのほうが強くて、悠太はすっかり油断していた。
期待もなければ心構えもなく。
それは言い方を変えると、【彼女】と【コンビニ】を全く切り離して考えていたからかもしれなかった。
自動ドアが開くと同時に『ピロピロン』と電子音が流れ、レジからは機械的に「いらっしゃいませ」の声が聞こえる―――
普段どおりの、よくあるコンビニの音。
の、はずだった。
実際には、店員の「いらっしゃいませ」は中途半端なところで途切れ、最後に小さく「あ」と付け足された。
―――なんだ?
不審に思って顔を上げる。
そこに、彼女が、いた。
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