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それから圭介と、前を歩くサラリーマンは、
何人かの子供とすれ違い、お菓子をあげ続けた。
「まさか、こんなにも子供が出歩いているんなんて…
流石にお菓子が底を付きそうだ…
最後の一つは自分で食べるかな?」
スーパーで買ったお菓子の袋の中身は、
数種類のお菓子が小分けにされて包まれている物だった、
沢山の子供とすれ違った為残りは一つになっていた。
前を歩く、サラリーマンがまた子供に話掛けられている。
「トリック、オア、トリート。」
「ごめん…もうお菓子ないんだ。」
そう謝ると、サラリーマンは走って逃げ出した、急いで角を曲がりとっても凄い勢いで走り逃げる。
圭介はその光景を目にして。
「そっか…お菓子を渡せない時は、あーやって走って逃げるんだ…
随分疲れる風習だな。」
そして、別の道から来た、子供に最後のお菓子を渡した。
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