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サラリーマンの顔は所々えぐられていた、
何かに食いちぎられたかの様に。
「おい、嘘だろなんだこりゃ。」
なんだ、なんだって言うんだ…
ま、まさかお菓子をあげないと顔を喰われるのか?
いや、ありえない。
圭介は困惑していたが、携帯電話を取りだし警察に電話をした。
直ぐに、繋がったが警官の事件ですか、事故ですか?の問いに答えられなかった。
サラリーマンがその電話の最中にうめき声をあげたからだ。
「…う…は、早く…逃げろ…」
圭介は、わーと叫びながら、携帯電話を放り投げ走った。
最後の力を振り絞り伝えてくれた、サラリーマンの言葉を聞き逃さなかった。
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