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私たちは心細さからなのか、気がつかないうちに手を繋いでいた。
ばたばたと廊下を走る、職員室の前を通った時…
気が付いてしまった。
「電気…
消えてる。」
ちょっと先生たち早く帰りすぎだよ、
と思ったが、怖さとは裏腹に何も起きなかった。
校庭
丁度夕日が沈みきって、月明かりと心細い小さな街灯が私たちを照らす。
「…ゆっち、真っ暗ににちゃったね。」
「うん、怖いねいつも通ってる学校なのに、太陽が無いだけで全然違うね。」
私がそう話すと、真姫は繋いだ手をより一層強く握ってくれた。
真姫の気持ちが伝わって来た気がした…
大丈夫だよって。
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