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ピピピ
圭介は鞄から携帯電話を取り出した。
「えっとーなになに…
あなた、
帰り卵と牛乳買ってきてだって。」
圭介の妻、美子からのお使いメールだった。
「美子のやつー…」
圭介は電話をかけた。
「あ、美子。」
「なーにあなた、今忙しいのよ。」
「忙しいってなんだよ、二時間かけてやっと駅に着いたのに。」
「忙しいの…
さっきまで唯の学校の友達が来て。
ハロウィンだーってお菓子をねだられていたのよ。」
「お菓子?
この町はハロウィンやるんだな。」
「そうね、来年は唯もちゃんと参加させなきゃね。」
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