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圭介は少し立ち止まりハロウィンの棚を見ていた。
「どうですか?お客さん、残り二袋です…売り切れちゃいますよ。」
確かに後二袋、
お客たちはみんなお菓子を買っている様だ。
だからと言って少ないお小遣いをここで使うべきか…
っと悩んでいると。
「分かったお客さん…
内緒ですよ、半額にいたします。」
半額…その魅力的な言葉に圭介は負けてしまった。
最後の二袋を篭に入れた。
「いやー、ありがとうございます。
良い買い物しましたよ。」
ピッ、ピッ、と卵と牛乳のバーコードを読み取り、お菓子は手打ちで入力した。
圭介は気の良い店員に尋ねた。
「この辺はハロウィン流行っているんですか?」
「…え、あーまぁーこの辺は工場が近くて、安く出回るんですよ。」
「だから半額に…」
「ちょっと、言わない約束ですよ、
あっそうだ、はい、おまけでこれ、あげますから、
内緒ですからね。」
店員は、何かを圭介の胸ポケットに入れてくれた。
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