ハロウィン

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しかし、不思議な事にサラリーマンは鞄からお菓子を取り出して渡していた。 「へー、道端で声掛けられても渡すんだ。」 すると、その子供が圭介の元にやって来る。 「トリック、オア、トリート。」 圭介は少し戸惑ったが、もしかしたら唯の学校の友達かもしれない、 いや小さな町だきっと顔ぐらいは知っているだろう。 唯の親父はお菓子くれなかった、なんて言われたら、唯が可哀想だ。 圭介はスーパーの袋から、お菓子を渡した。 「ありがとう。」 子供は手を振り立ち去った。 「ふぅー。」 深いため息をつきながら圭介は歩いた。 新しい土地、新しい環境、慣れるのにはだいぶ掛かりそうだっと圭介は感じていた。
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