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その様子にシノが考え込む。 二人に続こうとしたカンクロウが彼を見て、 「どーしたよ。行かねぇの?」 「サクラといのは・・・焦りすぎだ。いや、はしゃぎすぎだ。」 「は?はしゃいでんのはナルト達だろ。」 「そうではない。こういった遊びはあの四人達の十八番。それに対し何の戦略も無しに向かったとなれば勝負は目に見えている。まぁ、アカデミーを卒業してから随分経つからな。遊び方を忘れていても仕方有るまい。」 「よく分かんねーじゃん。」 「思っているよりもこの遊びは本格的、という事だろう。」 そう言う風には見えないけどね、と言うような口調でテマリが口を挟んだ。 「そう言う事だ。とにかく、サクラといのを連れ戻そう。話しはそれからだ。」 シノはスッと立ち上がると、両手を肩の位置まで上げた。 深いコートから虫がうねりを上げて出てくる。 「先に行ってくれ。位置が分かったら虫を先導させる。」 「ふぅ。こんな遊びにチャクラを使うもんかねぇ。ま、負けたくはないけどさ。」 「行くかテマリ。」 「あぁ。」 シノを残し、二人は教室を後にした。 【牢屋:二階普通教室】
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