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教室と言っても、一直線上に並んでくれていないのが忍者アカデミーの特徴。 同じ階でも、何度か曲がり角を曲がる羽目になる。 教室も多種多様で、その中に隠れられては流石に一苦労しそうだ。 と。 見慣れた後ろ姿がテマリとカンクロウの目に映る。 自然と速くなる足取り。 もう少しという所で、標的も気づいて逃げるスピードを上げる。 しかし背負っている物が重いのか、だんだんと追いつかれていく。 「チッ」 逃げ切れないと悟った我愛羅は、舌打ちをして二人の姉兄と向かい合った。 「逃げないのかい?」 「どうせ追いつかれる。」 「へぇ、今日は意外と素直じゃん。」 二人は不敵に言葉を発しながら、確実に我愛羅との間を狭めていく。
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