246人が本棚に入れています
本棚に追加
「悪戯大成功ー。」
「あいつら乗り気じゃなさそうだったしなぁ。これでやる気出すだろ。なぁ赤丸。」
ワンッと赤丸が返事を返す。
三人が約束していた場所に着くと、そこにシカマルとナルトが待っていた。
「上手くいったのか?」
「ばっちり★」
ぐっとキバが親指を突き出す。
「お前らもか?」
「おうっ。いのもサクラちゃんもびっくりしてたってばよ。」
キバの問に、ナルトがニシシと笑って答えた。
四人にかけた悪戯。
それは彼らにとってはまだまだ序の口の前菜でしかないのだが。
悪い事は楽しい。
これでイルカ先生が追いかけてきてくれれば最高だ。
「サクラやいのだけじゃ、勝負は目に見えてるからなぁ。」
「ま、本気になってもらわねぇと、こっちもつまんねぇし。」
「だが・・・」
シカマルとキバの会話に、我愛羅が小さく入り込んだ。
四人の視線が彼に集まる。
僅かに息を置いて続けた。
「あいつらが本気になると、恐いぞ。」
決して過信ではない、静かな恐ろしさが、その場の空気を包み込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!