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「ごめんねぇ、無理矢理手伝わせちゃって。」 新しめのぞうきんを絞りながら謝るのは、いの。 頭にバンダナを縛り、ご自慢のゴールデン美髪をポニーテールにしてぶら下げている。 「別に構わないよ。どうせ任務まで暇だったし。」 「そう言ってもらえると助かるわ。」 アカデミーの大掃除。 ナルトによると、新入生を迎える前に行う年行事らしい。 と言っても、今年は「イルカ先生」という人から駆りだされた寄せ集め集団で適当に行うという事だ。 メンツはここに到着してから知った。 ナルト、キバ、シカマル、チョウジ、シノ、サクラ、いの、そして自分達三人。 割り当てられたのは、アカデミー東塔。 少ない人数の気もするが、それなりにやればちゃんと片づくだろう。 「あー!!見て見て見て!!!」 突然ナルトが大声を上げた。 何事かとシカマルやキバが側による。 「これこれ!俺らが昔書いた落書き!」 「おー懐かしー!まだ残ってたのかよ。」 「くっだらねー。」 壁の一部分を眺めながら三人はそれ相応の反応を示した。 と、そこに雑巾を手にしたサクラが乱入。 「はい削除ー。」 「あー!俺達の想い出がー!!」 「何が想い出よっ。変なもん残してかないでよね。」 「変なもんじゃねーってばよ!サクラちゃんのケチ」 「とっとと掃除する!」 ブーブー文句を言いながらも三人は手持ちの場所へ戻った。
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