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 しかしナルトが大人しく掃除するはずもなく、窓からチラリと見慣れた人影を察知すると、ニシシと笑い出した。 「我愛羅、おもしれーもん見してやるよ。」 「・・・?」 側にいた我愛羅にそっと呟くと、ナルトは悪巧み仲間へ耳打ちをした。 「ヒャッホー!久しぶりにやるか!」 とノリノリに何やら準備するキバ。 「こりねーな、お前。」 ため息混じりに、いのとテマリから水の入ったバケツを奪うシカマル。 「僕知らないからねー。」 などと言いながらも、黒板消しをドアの上に設置するチョージ。 手慣れた作業が始まり、当然何が何だか分からない砂姉弟は何も言えずにその光景を眺めていた。 いのとサクラは呆れ顔。 「全く、いつまで経っても餓鬼のまんまね。」 「そんな悪戯、イルカ先生はもうひっかかんないわよー。」 「・・・トラップを作っているのか?」 テマリがいのに聞く。 「そ。アカデミー時代、あの馬鹿四天王達がよくやってた。」 しかしトラップと言っても・・・ 見るからに餓鬼がやるようなベタな悪戯。 そんな物に引っかかるはず無いだろ。それでなくとも忍だぞ。 「あ、我愛羅ー。そのバケツあそこ引っかけて。」 ナルトが指さす先は不安定な釣り糸。 とりあえずコクンと頷いた我愛羅は、砂を使って巧みにバランスを取る。 「さっすが。あれが一番むずいんだよな。」 などとシカマルが呟く。
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