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「・・・元気な奴等。」 その光景を見送りながらカンクロウが言う。 「馬鹿はいつまで経っても馬鹿のままねー。」 「しかしこれもまた懐かしい光景だ。アカデミー時代に戻ったようだ。」 シノが淡々と言うが、これでも懐かしんでいる様子。 「ま、言われてみればそうかも・・・って、感傷に浸ってる時じゃなーい!!あいつら仕事増やして逃げやった!」 見れば入り口の床は水浸し。 当たり前だ。バケツいっぱいの水(それも雑巾を洗ったヤツ)イルカ先生一人で吸収できるはずがない。 ついでに黒板消しについたチョークの粉が、赤黄青と散らばっている。 「胸ぐらひっつかんで連れてきてやる!」 サクラといのが教室から出て行った。 残された三人。 「さて、」 テマリがカンクロウとシノを振り返る。 「私達も追いますか。」 カンクロウが少し笑い、 「嫌な予感がする。」 「あいにく私もだ。」 三人は後を追った。
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