246人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・元気な奴等。」
その光景を見送りながらカンクロウが言う。
「馬鹿はいつまで経っても馬鹿のままねー。」
「しかしこれもまた懐かしい光景だ。アカデミー時代に戻ったようだ。」
シノが淡々と言うが、これでも懐かしんでいる様子。
「ま、言われてみればそうかも・・・って、感傷に浸ってる時じゃなーい!!あいつら仕事増やして逃げやった!」
見れば入り口の床は水浸し。
当たり前だ。バケツいっぱいの水(それも雑巾を洗ったヤツ)イルカ先生一人で吸収できるはずがない。
ついでに黒板消しについたチョークの粉が、赤黄青と散らばっている。
「胸ぐらひっつかんで連れてきてやる!」
サクラといのが教室から出て行った。
残された三人。
「さて、」
テマリがカンクロウとシノを振り返る。
「私達も追いますか。」
カンクロウが少し笑い、
「嫌な予感がする。」
「あいにく私もだ。」
三人は後を追った。
最初のコメントを投稿しよう!