革命

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革命

あれから……俺は近くのギルドマスターに拾われ養子になった。 11年経ち……まぁ…あのイケメン神が迎えに来る年齢になった訳だ。 逃げ切ってやるぜ…! 銀色のロープで顔を隠し、俺は酒臭いギルドの中を受付に向かって歩く。 「本部のマスターは居る?」 受付嬢が驚いたように俺を見上げ、慌ててすぐに営業スマイルを浮かべる。 「マスターでしたらマスター室に居ます。ご案内しますね~総帝様。」 最後の単語は声に出さず口ぱくで受付嬢はギルドの奥の廊下に入って行く。 酒臭いのは一緒だが…支部よりでけぇ…! あ、何かお金稼ぎの為、クエスト受けまくってたら総帝て言う面倒な役職になったんだよ……… んで…今日は就任挨拶で、本部に来ている。 「ふふ~総帝様が女性の方だったとは! 帝初女性就任ですね!!! 総帝様の噂をお聞きしている限り男性だと思ってたのですが……うふふふふふ楽しみですわ~!帝の恋バナ待ってます///!」 ある扉の前に止まり怪しい笑みを浮かべ俺を見つめる受付嬢。 はっ………!? 「さっ!マスターはこの中で待ってますから~!!」 「ちょ…!?押すな!」 扉を開け呆然としていた俺を部屋に無理やり押す受付嬢。
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