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「俺の同期とかどう思う?」
「いきなり何?」
「瑛ちゃんとコイバナしたことないから」
一応、彼氏いたしね。
嵐は嵐で泉一筋だし。
「会社違うけどイイヤツ知ってるよ」
「あんたの同期なら年下じゃない。上がいい」
「年上でもダメな人はダメじゃん」
「……そーですね」
否定の言葉が思い浮かばない。
「じゃあキライなのは?」
「瑛ちゃんは優柔不断な男は苦手じゃないかな?」
いつから聞いていたのかマスターが割って入る。
「あ、馴れ馴れしかったかな。イヤなら言って」
「大丈夫ですよ」
「えー俺が言った時は散々嫌がったくせに」
「だって、なんかイヤだったんだもん」
私たちのやり取りに、マスターが笑う。
「姉弟みたいだね」
「こんな弟イヤです」
色々と出来すぎて。
「それより、瑛ちゃんが優柔不断男はダメって思った理由は?」
それは私も気になった。
マスターとは挨拶しかしてないんだけど。
「そうだな。座る時も嵐に誘導されてはいたけどすんなり座ったし、メニューも決めるの早かったから」
会話する前から良く見てるな。
流石マスター。
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